2024年度「AI Optics優秀発表賞」審査結果
受賞者:千葉大学 聖徳 壯登
講演題目:既存の映像装置をリアルタイムでホログラムに変換するシステム
千葉大学 聖徳 壯登、王 帆、伊藤 智義、下馬場 朋禄
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【受賞理由】
受賞者らの研究では、Depth Anything V2と呼ばれるAIモデルを用いて単眼カメラ画像からの深度推定を行い、これを基に電子ホログラムを生成しています。
この手法により、高速かつ高品質な電子ホログラム生成が可能になり、リアルタイム3次元再生が行えることをシミュレーション映像によって示しています。
この研究では、自身の研究に有用な最新のAIモデルを的確に把握し、そのオープンソースを実装することでインパクトの高い研究成果を得ることに成功しており、
AI Optics研究として理想的なAI技術活用事例と言えます。
この点を高く評価し、AI Optics優秀発表賞に選定しました。
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受賞者:東京科学大学 市川 真嵩ラルフリー
講演題目:指輪型カメラ操作位置が限定されない直観的なインタフェース
東京科学大学 市川 真嵩ラルフリー、山口 雅浩、武山 彩織
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【受賞理由】
受賞者らの研究は,VR/AR用の指ジェスチャー入力インターフェースとして、カメラを具備した指輪型入力装置を提案しています。
この指輪型カメラで撮影した画像から手の形状と動きを推定する手法として、形状推定には2D-CNNをベースとするAIモデル、動き推定には3D-CNNをベースとするAIモデルを適用し、
ともに精度の高い推定が可能なことを示しています。
この研究では、学習データセットの作成からモデルの実装、実験結果の評価まで、深層学習の研究スキームを適切に実践できており、
VR/ARの実用的な応用へ向けて、大きな発展が期待できる研究成果を得ています。この実践力と発展性を高く評価し、AI Optics優秀発表賞に選定いたしました。
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審査委員:鈴木 裕之(群馬大学, 委員長)、谷田 純(大阪大学)、赤尾 佳則(科学警察研究所)、和田 篤(防衛大)、渡邉 恵理子(電気通信大学)、中村 友哉(大阪大学)、池田 佳奈美(大阪公立大学)、長谷川 智士(宇都宮大学)、竪 直也(九州大学)、桑田 宗晴(三菱電機)、佐野 恵美子(クボタ)、山本 裕紹(宇都宮大学)、高橋 桂太(名古屋大学)、藤吉 弘亘(中部大)
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過去の授賞結果