第10回 研究会   開催報告

2021年12月6日(月)、オンラインにて第10回AI Optics研究グループ研究会を開催しました。 今回は、「光学シミュレーションとAIで磨かれる光学機器」をテーマとし、光学シミュレーションとAIの融合により、光学機器設計に新たな指針を導入し、新たな価値創造に取り組まれている 近畿大学の柏尾知明先生、リアロップ株式会社の奥村明弘先生をお招きし、ご講演いただきました。
    柏尾先生からは、白色LEDパッケージングの設計、特に取り出される光強度と構造や形状との関係について、光線追跡シミュレーションと機械学習を活用したご研究について、 奥村先生からは、人の視覚のように遠くも近くも鮮明に写り,歪みの無くリアルに写せるカメラを目指して、AIで収差、歪みなどの劣化などを取り除き高画質に復元する無収差復元技術について、それぞれご講演いただきました。
    各先生とも,分野の背景にはじまり、基礎的な面から専門外の参加者にも分かりやすくご講演を進めて下さいました。 続いて、実際の設計事例や、光学シミュレーション・AI技術の活用例を豊富にご紹介下さり、最後は、将来への展望とともに、示唆に富むメッセージとともにご講演を締めくくって下さいました。
    各1時間でのご講演時間内では質疑応答が収まらないほど、参加者からの質疑応答も活発に行われました。 その後の総合討論セッションでも、各先生には、参加者からの質問を受けていただき、さらに理解と議論を深めることができました。
    今回は年末の開催にもかかわらず、28名もの参加者を得て、盛況な研究会となりました。 ご講演下さった先生方、そしてご参加いただき、活発なご議論を下さいました皆様に、深く御礼を申し上げます。